
人生を生きていく過程で、人は大小さまざまな苦難困難に遭遇します。
人間関係のトラブル、経済的な苦しみ、家族や夫婦問題、子育て、失恋、失業、事故、病気・・・
ときには、自分にはとても背負いきれないと思うような試練に出くわし、眠れない夜を過ごした、
という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「なぜ自分だけがこんなに苦しい思いをしなければいけないのか」
「こんなに苦しいなら死んだほうがましだ」
そのように世を儚み、今の環境を呪ってしまうような気持ちになっても無理はないかもしれません。
しかし、ここで学校ではあまり教わらない、
「仏法真理」という視点で、人生の試練について考えてみたいと思うのです。
夏のお盆の時期に、よくテレビで幽霊の話が特集されることがありますが、
あなたはあの世(死後の世界)を信じますか?霊や魂という存在を信じますか?
仏法真理では、私たち人間の本質は「魂」である。
また、あの世は100パーセント存在すると説かれています。
私たちの本質である「魂」は、肉体に宿って、この世で数十年(長い人では百年ちょっと)の人生を生き、
数十年の人生を終えたのちに、あの世に還っていきます。
死後、肉体は焼かれて無くなってしまいますが、
この世で様々なことを経験した魂は、消えてなくならないのです。
引き続き、あの世での生活がはじまり、また数十年か数百年の後に、
新しい人生をこの世で送るために、肉体に宿って、人生をスタートさせる・・・
私たちの魂はこれまでも、これからも永遠にこれを繰り返していくのです(仏教では、転生輪廻といいます)。
では、何のためにこの世に生まれてくるのか?
それは、私たちの本質である魂を磨くためです。
そして、魂を磨いていくなかで、真実の幸福を手にすることができるからです。
しかも、この世に生まれてくる前には、最も魂を光り輝かせる舞台として、
どのような人と出会い、どのようなことを経験するか、
ある程度、自分で自分の人生計画を立ててくると言われています。
このように考えると、私たちが人生で遭遇するさまざまな試練は、
偶然に私たちに降りかかってきたものではなく、
自分の魂を磨く材料として現れているということがわかるのではないでしょうか。
先ほど、私たちの死後、あの世での生活がはじまるとお伝えしましたが、
この世を去るときには、この世で手にした地位や名誉、お金や財産、
会社での役職・肩書はあの世に持って還れません。
あの世に持って還れるものは魂しかないのです。
様々な経験のなかで、どのように思い、どのように感じ、どのように行動したか。
人生の逆境のなかで、他人に恨まれる人生を生きたか、他人から称賛される人生だったか・・・。
人生の節目における、さまざまな試練は、
私たちの「魂」を磨くために、一冊の問題集として用意されたもの。
だから、人生の逆境のなかで、どれだけ魂を磨いたかが、とても大切なのです
そう捉えることで、今、あなたが抱えている悩みを違った視点で捉えることはできないでしょうか?
そして、繰り返しになりますが、
その問題集を解くことで、魂の成長があり、真実の幸福に近づいていくことができる。
人生は一冊の問題集―。
あなたが人生の意味をみいだし、あなたの人生の問題集に勇気をもって向き合い、
克服され、魂を光り輝かせることができますよう心より祈念いたします。