大川隆法総裁「自灯明の時代を生きる」より

（『自灯明の時代を生きる』 所収）

自分自身にある、ほんとうに「内なる欲求」ですね。心静かに自分自身の内を見つめて「自分の内にどういう欲求があるか。どういう人生が生きたいか。どういう人生ならあなたは満足なんですか」

ですから、外なる基準を頼りにすることなく、自分自身の内なる基準を頼りにしてください。そういう時代になりました。

その内なる基準のなかでもですね、いろんな偽我、偽物の自分、うぬぼれや慢心や「人からよく見られたい」という思い、そういう自分がありましょうから、そういうものを取り除いて、正しい「心の物差し」を持たなきゃいけない。それが宗教で言うと仏性とか神性とかいわれるものですね。ですから心の統一をし、瞑想をして、自分の内なる仏性を取り出して「それがほんとうに心の奥からのうずきかどうか」ですね。

勉強をするにしても、遊びをするにしても、仕事をするにしても、その他、人間関係をつくるにしても、自分自身の仏性に問い直して、常に自分自身の内なるものに問いながら「これが自分のほんとうに進むべき方向か。自己実現なのか」そういうことを、繰り返し繰り返し自問自答しながら生きていく時代になった。常に免許証の更新があるように、自分自身に対する評価だってやはり何年かごとに更新しなきゃいけなくなるよと。三年、五年ごとに自分の仕事や自分の対人能力とか、自分の知識、教養とか自分の性格、人柄が出す評価とか、いろんなものを自己点検しなきゃいけないですよ。その根本には「仏性の時代」があって、それはいわゆる「自灯明の時代」ということでもありますよと。

自分の内に火をともさなきゃいけない。真理の火をともさなきゃいけない時代になるんですよと。煩悩の炎ではなく、真理の炎をともす時代なんだ。幸福の科学はそのためのお手伝いはしております。しかし、みずからの足元を照らすのは一人ひとりの方ですよと。そういう仏法真理の光を自分の内に持って生きていく時代がやってきた。「自灯明の時代を生き抜く」ということをどうか強く願っていただきたいと思います。