大川隆法総裁法話「人生の王道を語る（序論）」より抜粋

（『大川隆法 初期重要講演集ベストセレクション(4) 人生の再建』第3章所収）

地上を去った世界には「天上界」という世界がございます。そのなかでは、もちろん高い世界に行くほど、安らぎと調和に満ち満ちているわけであります。

私たちが「菩薩界」とか「如来界」とか呼んでいる世界を見てみますと、そこには都会はありません。そこにあるのは、大自然との調和のなかに生きている人々の姿であります。これが、私たちの心のなかにあるところの原風景なのです。

これが、心のなかに宿っているところの理想郷であるのです。桃源郷であるのです。

春うららかな時節に、丘の上に座りて、桜の木の下で 霞たなびく世界を見ている自分を想像してみてください。それが、みなさまがたの原風景なのです。

みなさまがたの魂が憧れている風景なのです。

暖かい陽射しの丘に座りて、桜の木の下で、はるかなる遠くを霞がたなびき、山が青く見えて小鳥がさえずっている世界がそこに広がっています。

この桃源郷こそ、みなさまがたの心の真実なのです。

忙しい都会のなかに生きている私たちではあります。しかし、その私たちであっても、こうした本来の魂の姿を魂の希望を、叶えてやろうではありませんか。そのためには、あくせくした思いを止め、一日のうちの一定の時間、あるいは土曜日や日曜のようにまとまった時間を取ることができるときに、心を穏やかにし、安らかにし、「無為」すなわち、為すこと無く自然に、大調和のなかにある自分というものを楽しんでください。

これは「天国的なる生活」であり、真理の初心者たちがまずは目指すべき、人生の王道であります。